TOPIC

chatGPTの翻訳精度はどれくらい?グーグル翻訳との比較についても解説

chatGPTの翻訳機能

これまで、外国語の文章を翻訳したい時は、Google翻訳などオンラインの翻訳サイトを利用していた方が多いでしょう。気軽に文章を翻訳してくれる便利な機能ですが、訳された文章が不自然だったり、もう少し使い勝手が改善されたらいいなと思っていませんか?
OpenAI社が開発した最新AIツールの「ChatGPT」を活用すると、翻訳の精度が格段に上がると期待されています。ChatGPTは大量の学習データから文章を生成する対話型AIです。なにか質問を投げかけるとすぐに回答を出すチャットボットのイメージが浸透していますが、翻訳も得意な分野です。
今回は、ChatGPTで翻訳をする際のコツや、他サイトとの比較などについて、解説していきます。

chatGPTの翻訳能力について解説

ChatGPTで翻訳を行うと、主に3つのメリットがあります。それぞれ詳しい内容を見てきましょう。

①翻訳の精度が高い

Google翻訳など、従来から使用されている機械翻訳と比べて、より自然な日本語で文章を出力します。それは、ChatGPTが最新の自然言語処理技術を基盤としており、大量のテキストデータを学習しているからです。
後述する通り、プロンプトとよばれる具体的な指示を入力すると、さらに精度は向上します。文末の口調から固有名詞の表記、文字の全角・半角に至るまで、あらゆる条件に応じてくれます。
出力された翻訳文に納得がいかなくても、再度指示を出せば、すぐに再出力をさせることも可能です。対話型AIの特質を活かし、修正を重ねていくと翻訳の精度は一段と高まるはずです。

②翻訳スピードが速い

バイリンガルや翻訳家でも、数万字単位の文書を翻訳するには、相当な時間が必要です。一方、ChatGPTの場合、有料プランに加入すればWordやPDFなどファイルをアップロードして、そこに書かれた文章を丸々翻訳してくれます。しかもリアルタイムに近い速さで作業を進めるので、あっという間に翻訳が完了します。

③多言語に対応可能

たとえばGoogle翻訳は、“日本語→英語”のように、原文と訳文の言語をそれぞれ指定しますよね。原文が何語か判別できない場合、機能を使うことすら難しくなります。ChatGPTですと、同時に複数の言語に翻訳することも可能です。「この文章を、英語とスペイン語に翻訳してください」と指示すれば、英語訳とスペイン語訳の文章を別々に出力します。言葉の壁をより一層無くすことができると言えるでしょう。

ChatGPTで翻訳させる方法やコツ

ChatGPTで文章を翻訳させるにあたり、最も重要なのは具体的な指示を与えることです。プロンプトを細かく入力することで、自分が要望する形式の翻訳文に近付けることができます。

●企業名や外国人名などの固有名詞を、どのように表記するか
●口語表現にするか、ですます調か
●アルファベットの表記を全角または半角、大文字・小文字の区別
●一部の単語を原文のまま残す
●別パターンの翻訳を出力させる

などなど、あらゆる指示に対応してくれるのが、ChatGPTのメリットです。訳文を校正する機能も備えているため、万が一翻訳した日本語文に違和感を覚えても、「以下の文を校正してください」と指示を出せば、自然な日本語に修正することができます。

Google翻訳と決定的に違う点は、プロンプトの仕方で訳文が変わるところです。指示内容を変更すると、出力する訳文も変わります。同じ文章を入力する限り、基本的に同じ訳文が表示されるGoogle翻訳とは明らかに違いますよね。最初からプロンプトを綿密に練る必要はなく、何度でも修正できるので、状況に応じてプロンプトを変更すればいいのです。それでも一から文章を訳していくより、断然短時間で翻訳が仕上がるでしょう。

ChatGPTの翻訳はDeepLに劣る?DeepLの実力を調べてみた

高精度な翻訳機能を持つツールとして昨今注目されているのが、「DeepL」です。DeepLは、ドイツを拠点とするDeepL社が2017年にサービスを開発した機械翻訳ツールです。小さなベンチャー企業ですので、企業名すら聞いたことがない方も多いですが、翻訳の精度が非常に高いと評判のサービスです。日本では2020年から利用できるようになりました。2024年8月時点で、30言語に対応しており、アメリカ英語とイギリス英語という細かい区別もできます。

ディープラーニングといわれる技術を用いて、膨大かつ良質なデータを学習しているため、Google翻訳よりも自然な翻訳が可能となっています。精度はChatGPTをも凌ぐと評され、翻訳に限っていえば世界最高水準かもしれません。DeepLとChatGPTは、使い勝手が多少異なるため、両者の違いを説明します。

まず、DeepLは文章を入力するだけで翻訳が開始されます。ChatGPTのようなプロンプトは必要ないです。原文に対して1つの訳文を出力する仕組みですが、訳文の中のワードをクリックすると、そのワードについて別の翻訳候補も表示してくれます。ChatGPTはプロンプトを修正することで何度も翻訳を修正できる反面、こうした機能はありません。

さらに、DeepLには用語集機能があります。特定の用語を登録すれば、そのワードを常に指定した語句で翻訳できます。DeepLの有料プランに登録すると、最大2000個まで用語集を作成可能です。
最も肝心な精度について、DeepLはたまに訳抜けがあるともいわれますが、頻繁に起こることではないです。自然な文章を構成するという観点で、DeepLがとても優れているのは間違いありません。

まとめ

オンラインの翻訳サイトは精度が高くないからあまり信用していなかったという方も、ChatGPTは魅力的に感じるのではないでしょうか。言語に不慣れな人間の手には終えない長文の翻訳も、ChatGPTならほぼリアルタイムに訳文を出力できますし、修正も可能です。ユーザーの指示通りに動いてくれますから、プロンプトで適切かつ具体的な指示を与えましょう。
AI機能による翻訳ツールは現在も進化を続けています。外国語学習に用いるのも良いでしょう。とても効率よく勉強できるはずですよ。

関連記事

  1. chatGPTと音声入力

    chatGPTで音声入力する方法を解説

  2. chatgptで使えるプロンプト

    chatGPTはプロンプトが全て!生成のコツやプロンプトの一部を紹介

  3. chatGPTのサポート業務

    chatGPTをサポート業務に活用するにはどうすれば良い?関連サービスも併せて紹介

  4. chatGPTとスプレッドシートの連携

    スプレッドシートとchatGPTが連携可能に!連携の仕方や活用事例

  5. chatGPTでパワーポイント作成

    chatGPTにスライド作成を依頼することは可能?コツなどを解説

  6. chatgptのクローズド環境

    chatGPTをクローズド環境で使うにはどうすれば良い?徹底解説

  7. chatgptが嘘をつく理由

    chatGPTが嘘をつく現象はなぜ起こる?仕組みや回避策を調べてみた

  8. chatgptのファイルアップロード

    chatgpt 4oはファイルアップロードが可能に!対応しているファイルや具体的な使い方を解説

  9. chatGPTの文字数カウントの仕方

    chatGPTに文字数を指定しても守らないことがある理由や回避策を解説

PAGE TOP