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動画生成AIでおすすめのツール3選【後編】

動画生成AIの例

多くのメディアで動画生成AIが取り上げられており、一度使ってみたいと興味をお持ちではないでしょうか。動画生成AIは、日本のみならずアメリカなどテクノロジー先進国の企業が次々とツールを開発しており、種類が豊富な反面、選ぶのが大変かもしれません。日本語対応しているか否か、無料版と有料版でどの程度使える機能に差があるのか、選別におけるポイントは様々です。
本記事では、おすすめのツール3選【後編】と題して、「InVideo」「Pictory」「Sora」を紹介していきます。なお、【前編】の記事では別のツールをピックアップしているので、そちらも合わせて参考にしてください。

おすすめの動画生成AIツール①:InVideo

「InVideo」は、アメリカのサンフランシスコで設立されたInVideo社が提供するAIツールです。特徴を簡潔に言うと、比較的シンプルなインターフェースで、動画制作に精通していない初心者でも使いやすいです。動画のイメージをテキストで入力すると、自動的に高品質な動画を生成してくれます。
長さやサイズ・音声のアクセントなど、詳細に指示することもできますが、構成が固まっていない状況でも大丈夫です。Invideoは、1600万以上の動画や画像をストックしています。膨大なストックから、入力したプロンプトに適するコンテンツを選び出します。提示されたコンテンツから、ユーザー自身が気に入ったものを指定できるのです。スクリプトや背景音楽をAIが自動的に生成し、エディターを使用して細部の調整をしましょう。

著作権フリー動画が多数用意されていることから、YouTubeやInstagramにショート動画を投稿する個人や企業に適しています。編集機能については、テキストコマンドを選択するだけで指定箇所を変更したり、文字・背景の変換も直感的に操作できます。短時間で動画を制作したい、あるいは自動化したい場合に推奨します。

●料金体系(月額)
無料プラン:0ドル
プラスプラン:25ドル
マックスプラン:60ドル

無料版だと、透かしロゴが入るほか、週に計10分かつ上限4本の動画しか生成できません。クローン音声の機能も使用できないです。プラスプランに登録すれば、1ヶ月あたり最大50分の動画を生成可能です。

おすすめの動画生成AIツール②:Pictory

「Pictory」は、テキストから簡単に動画を生成できるだけでなく、スクリプトやブログ記事をアップロードして動画を制作できるツールです。
Web会議など長時間の映像を自動要約する機能も搭載されています。もう一つの特徴は、自動で動画にキャプション(字幕)をつけてくれる機能です。キャプションを挿入する作業は一般的に労力を要しますが、AIが自動的に出力してくれるので、ユーザーの負担を削減できます。

Pictoryを推奨したいターゲット層は、企業のマーケッターやソーシャルメディアを頻繁に更新するブロガーです。自分が書いたブログ記事をPictoryに読み込ませると、SEO対策が施された動画が生成されます。たとえ記事の文章が長くても、内容をまとめた動画を合わせて掲載することで、多くの読者を惹きつけられるでしょう。スクリプトから動画を生成する機能は、教育関係者におすすめです。原稿の文章をプロンプトに入力するだけで、字幕や音声がついた動画を作ることができます。

●料金体系
無料トライアル:0ドル
スタンダード:25ドル
プレミアム:49ドル
チーム:119ドル

初めての方が無料トライアルを使用する場合、動画を3本まで生成可能です。文字起こしとテンプレート使用はそれぞれ1回のみです。プランのグレードが上がるほど、動画の最大分数、生成本数の上限、AI音声の種類、音楽トラックの種類が増加します。チームは、企業で数人単位のユニットで動画制作をする場合のプランとなります。

おすすめの動画生成AIツール③:Sora

「Sora」は、ChatGPTなどを運営するOpenAI社が発表した動画生成AIです。2024年2月に同社が世界に公開したAIツールですが、まだ一般向けに実装はされていません。Soraを使うと、テキストをプロンプトとして入力するだけで、最長1分間の動画生成が可能です。複雑なプロンプトを用意する必要がなく、シンプルなテキストで動画が制作できるため、あらゆるユーザーに役立つでしょう。
物理の原理をしっかり学習したうえで、キャラクターや物体に自然な動きをつけることができます。登場人物やキャラクターの感情を豊かに表現する能力にも長けています。
アニメーション・実写問わず幅広い分野での活用が期待されるSoraですが、懸念点も指摘されているのが実情です。それは、リアルに描写することに優れ、超高品質な動画を生成できるゆえ、フェイク動画の拡散に悪用されるリスクがあるのです。

たとえば、著名人が犯罪をする場面の動画を生成し、ネット上で拡散すると当事者へのネガティブイメージが増大します。OpenAI社は、こうした悪用リスクを防ぐため、一般向けの提供を控えた状態で検証を繰り返し実行しています。2024年10月時点では、料金体系や一般公開日は未定です。プレスリリースの段階で、動画制作におけるゲームチェンジャーになるとの声も上がるほど、期待が高いツールです。

まとめ

今回紹介した「InVideo」「Pictory」は、双方ともSNS向け動画をたくさん制作したい時に適したツールといえます。Youtubeのマイページに投稿する15~30分程度の動画とは別に、そのハイライトを15~30秒にまとめたショート動画をアップするYoutuberはとても多いです。見やすいテロップやナレーション音声が入っていますが、ああいったコンテンツも今後はAIが自動で生成する流れに変わると思われます。
実装が待たれる「Sora」は、まだ全容が明かされていませんが、ChatGPTで有名なOpenAI社が開発を手掛けていますから、期待値は非常に高いです。他社の動画生成AIを凌駕するハイクオリティなツールになるのは間違いないでしょう。動画生成AIの競争は激しさを増すばかり。より一層の進化に期待したいです。

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