chatgpt-4oは、従来に比べ処理速度が2倍になり、費用も半額ほどで使えるようになりました。さらに、多言語対応や音声認識機能など多くの新機能も備えています。英語以外の多言語での性能が向上し、特に日本語における言語理解と生成の性能が、大幅に向上しています。
この記事では、特に日本語対応のGPT-4oを、その使い方の事例と共に解説していきます。
chatgpt-4oの日本語の使い方
GPT-4oの日本語版というものは存在しません。実際、ChatGPTには特定の言語向けのサイトというものはありません。ChatGPTは、入力された言語を自動認識します。そのため、日本語の入力は日本語で回答されます。ただ質問によっては、日本語の入力に対して英語での回答となる場合があります。その際には、「日本語で回答してください」と入力すれば日本語になります。
また、質問の本題を入力する前に、「日本語での回答」という前提条件でチャット開始すると、そもそも英語で回答されることは無くなります。例えば入力で「これからは日本語で答えて」と送信すれば、それ以降は日本での回答になります。
その他にも、オプション画面にある言語設定で、日本語設定をするとアカウント情報や設定画面が日本語で表示され、質問への回答も日本語になります。オプション画面の日本語設定が一番手軽でおすすめかもしれません。
ブラウザの自動翻訳はオフに
ブラウザーの自動翻訳機能を使うと、回答の出力が無かったり、回答の精度が著しく下がる等エラーの原因となる可能性があります。チャットを送信するときは、自動翻訳機能はオフにしておきましょう。日本語は、誤字脱字を避け、日本語の質問を具体的で分かりやすいものにしましょう。また業界用語など特殊な用語は避けることで、AIが理解しやすく、的確な回答を得やすくなります。
音声入力の使い方の事例
GPT-4oでは、処理速度が大幅に向上したため、音声入力に対する応答が平均で0.32秒となっています。人間の平均的な応答が0.21秒と言われていますので、より自然な会話に近づきました。多言語での言語理解と生成の性能が大きく向上しています。
GPT-4oは、音声入力に対応したことで大幅に機能が向上しました。これによりユーザーは、テキストデータと共に、音声データでもChatGPTとやり取りできます。例えば、スポーツの試合を見せながら、そのスポーツのルールの説明をGPT-4oから聞くことができます。画像と音声で提供された情報を処理し、それに基づいた適切な回答を生成できます。
文字起こしや議事録
GPT-4oは、複数の話者から特定の人を識別して、各話者の発言を文字起こしすることができます。つまり、会議や打ち合わせの議事録の作成が可能ということです。さらに、GPT-4oは、各話者の声のトーンや言葉の選び方から、その話者の感情分析をすることもできます。これによって、会議や打ち合わせの言葉の記録だけでなく、雰囲気や各参加者の反応も記録に残せます。GPT-4oは、同時通訳機能も備えているので、多言語の会議や打ち合わせでも、各話者の発言をリアルタイムで翻訳し、文字起こしできます。
同時通訳
多言語でのリアルタイム翻訳を、音声入出力を通してできるので、同時通訳のために利用することも可能です。日本人が諸外国に旅行する際の、強い味方になるでしょう。また、企業にとっても、GPT-4oの多言語同時通訳機能によって外国語の壁が著しく低くなり、母語の日本語での取り組みが可能になるというわけです。海外でのマーケティングや企業進出にとっても大きな助けにるでしょう。
画像文字認識の強化の活用
GPT-4oでは、日本語の文字認識が大幅に強化され、画像生成機能も改善されました。視覚的なストーリー生成も可能で、一貫した画像生成ができるようになりました。日本のユーザーにとって、この日本語文字認識と画像生成の強化により、GPT-4oはより使いやすいツールになりました。
画像生成
例えば「青空の下で走る犬」という日本語の指示にも正確に反応して、リアリティのある魅力的な画像を生成してくれます。マーケティングやコンテンツの制作の際にも、大いに役立ちます。複雑なシーンの指示にも対応可能で、例えば「海辺で夕日をバックにして子どもが砂遊びをしているシーン」という細かい指示を正確に反映したきれいな画像を生成してくれます。こうした例からもわかるように、GPT-4oの日本語文字認識と画像生成機能は、他のツールには見られない、多様性と精度を実現しています。
文章生成
日本語テキストの入力に対して、GPT-4oは自然な文章を生成する機能が高いです。この自然な文章を生成する機能を、ビジネスメールやブログ作成など、様々な分野で活用できるでしょう。フォーマルなスタイルから、カジュアルなものまで、幅広く多様な日本語の文体に対応し、選択できます。
例えば、顧客に送るビジネスメールと親しい友人に送る手紙では、文体や言葉の選択が大きく違います。GPT-4oは、これら多様なニーズに対応し、TPOに合わせて、適切な文章を作成してくれます。
GPT-4oを使って生成した画像の商品紹介と共に、広告の文章作成でも、GPT- 4oを活用しているという会社の事例があります。以前のやり方だと時間がかかっていた作業でしたが、作業効率が大幅に改善しました。また、作成されたコンテンツも、画像や日本語の文章の質が高いので、お客さんからも好評だということです。
教育現場での活用事例
教育コンテンツを作る際にも、GPT-4oが活用されています。教育機関で、特に日本語の教科書や教材を作る際にも、その性能が大いに生かされています。例えば、歴史の授業で使うイラストや説明文の作成に使われています。教師たちは授業で、品質の良い教材を効率的に使えるようになりました。
まとめ
特に日本語対応ならではというわけではありませんが、GPT-4oがGoogle DriveとMicrosoft OneDriveからデータを直接アップロード出来るようになったのも朗報です。この機能によって、これらクラウドサービス上に保存されている文書、表計算シート、プレゼンテーションなどをGPT-4oに読み込ませ、関連する質問やタスクを指示できます。手動入力の手間を大幅に省けますし、日本人のユーザーの多くが、クラウド上のファイルのデータを主に日本語で保持しているでしょうから、GPT-4oの日本語文字認識機能の強化が生かされます。
GPT-4oは、日本語対応性能が向上しており、そのニュアンスや文法に対する理解が深められています。このことは、より自然で正確な日本語の文章を生成することに大きく貢献しています。日本語での詩や文学作品の生成でも、その表現は高く評価されています。GPT-4oを、目的に応じて賢く使っていきたいですね。