chatGPTは、外国語の翻訳や文章の作成、プログラミングといった多方面で活用できるツールです。chatGPTの登場により、世界は大きく変わると言われています。多方面で役立つことが期待されていて、chatGPTを活用して学校のレポート作成を試してみたいと考える学生の方も多いかもしれません。
chatGPTは便利なツールですが、果たして大学などのレポート作成をchatGPTで行った場合、AIで作成した文章だということがばれる可能性はどれくらいあるのでしょうか。AIと実際に手書きで書いたものとはどこが違うのか、興味を持たれる方もいるかもしれません。本記事では、chatGPTでレポートを作成した場合、ばれる可能性があるのかというメインテーマのもとに、AIが作成した文書を見分けるポイントなどについても解説していきます。
実際chatGPTで作った文章はバレる?
chatGPTでレポートを作ったらばれるのか、そうでないのか…答えは「かなり簡単にバレてしまう」というのが実情です。どうしてそんなことが簡単に言えるのだろうと思うかもしれません。chatGPTでレポートを作成した場合には、手書きで作成したものとは異なるポイントがいくつもあります。
正しい文法でレポートを作成する
chatGPTに文章を生成してもらうと、まずわかるのが「文章に使われる文法が正しい」ということです。chatGPTは膨大な文章を読み込むだけでなく、文法に関するロジックも全て学習しているため、レポートを作ると、わかりやすく読みやすい文章に仕上がります。しかも流れるような文章を書いていくので、人間が執筆するような、本人が用いる独特の言い回しが見られません。chatGPTで生成された文章を読むと、あまりにも文法がしっかりしているために、かえって怪しく感じてしまいます。
内容についても、矛盾点を排除して内容が一貫した文章を生成することから、あまりにも良くできすぎているという印象を与えてしまいます。学生が普段使用しないような用語や単語などを使用するケースも多く、それで見破られてしまう原因となる可能性があります。
独創性に欠けてしまう
AIが生成する文章は、膨大な情報を学習し、それを踏まえてプロンプトに従って文章を生成することから、内容の独創性が失われてしまうというデメリットがあります。chatGPTが生成した文章は一見、なかなかよく書けているなと思ってしまうのですが、読み進めていくと、同じ表現を繰り返し使用していたり、別のテーマやカテゴリの話題でも話の流れが同じように見えたりしてしまいます。人間が書く場合、それぞれの違いがわかるので、言い回しを変えてみたり、新たな情報を書く加えてみたりするものですが、AIの場合そこまで思考力が働くわけではないため、文章を見たときに誰が見てもAIで生成されたことがわかってしまうわけです。大学教授がレポートを見て「これはAIで書いたのだろう」とすぐにわかるのは、このようなAI独特の弱点を知っているからです。
参照するデータや資料に不確かなものがある
AIはネット上などのあらゆる情報を学習して、学習した情報をもとに文書などを生成していきます。その際に、出典元が不確かな情報だったというケースもよく見られます。この文章はどの文献から取ったのかと調べてみると、怪しげな情報源やありもしないことが書かれた情報サイトから取られていることもあります。そのため、学生がAIで文章を作成すると、すぐにわかってしまうのです。
chatGPTで作った文章を見抜くツールも
chatGPTで文章を生成するとどうしてバレてしまうのでしょうか。実は、AIで生成された文章かどうかを判定するプログラムにより、解析されてしまうからです。AIで生成された文章をプログラムで解析すると、chatGPTなどのAIで生成されたものであれば、ほぼ間違いなく「AIで生成された」と判定されてしまいます。絶対にバレないと思っていてもばれてしまうのは、このようなツールを利用して判定が容易にできるからです。chatGPTも年々進化していますが、人間の知能には及ばないということも覚えておきましょう。
chatgptを活用してレポートを作成するには
chatGPTを使ってレポートを生成すると、ほぼ確実にばれてしまうというのは分かりました。では、レポートでchatGPTを活用することは全くできないのでしょうか。結論、レポート全てをchatGPTに生成させなければ、chatGPTの便利な機能を活用する価値は十分にあります。
レポートの叩き台として活用する
chatGPTに書いて欲しい文章をまとめてもらい、その文章をレポートの叩き台にするという活用方法があります。chatGPTで文章を生成するとバランスの取れた文章が生成されるので、レポートの骨組みを作ることができます。あとはその骨組みを活用して、肉付けしていくことで、より良いレポートに仕上げることができます。
chatGPTの文章をもとにして、自分自身が経験した具体的なことを書き加えたり、同じ言い回しの箇所を他の言い回しに変えたりすることで、より自然な文章ができあがるでしょう。
ルールを守って活用する
大学などのレポート作成では、AIを使用することを禁止している場合もあれば、参考資料などの検索のためにAIを活用することを認めている大学もあります。ルールをしっかり守ることで、後味が悪い思いをせずに済みますし、より内容の充実したレポートを作成できるようになります。大学の方針を確認してAI使用に関してどのようなルールがあるかを確認してから利用するのが最善です。
出所を確かめる
chatGPTで生成される情報は、必ずしも正しいとは限りません。使ってみるとわかりますが、時折間違っている情報から引用されていることもあります。そのため、情報のソースを確かめ、正しい情報かどうかをダブルチェックすることで、間違ったレポートを提出してしまうリスクを低減できます。面倒だと思わずに、内容を検索し、ファクトチェックを実施して、正確な情報の把握に努めてください。内容が間違っていることがわかったら、正しい情報に書き直します。
まとめ
chatGPTを使用してレポートを作成すると、ほぼ間違いなくばれてしまうことがわかりました。その理由として、言い回しだけでなく、判定ツールの普及なども挙げられます。もちろん、レポート作成にchatGPTを使用してはいけないというわけではありません。どこまでAIに頼るかを線引きして利用するなら、大学のレポート作成においてサポートしてくれることでしょう。ルールを守り、適切に活用するのがポイントです。