近年AI(人口知能)の進歩が目覚ましく、驚くような機能を搭載した機器も登場しています。とりわけChatGPTがよく知られていますが、この有名なAIにも勝るとも劣らない、あるいは上回っているのではないかとも言われるAIがClaude3(クロード3)です。これはいったいどんなAIなのか、本記事ではClaude3の内容とその活用法について解説していきます。
そもそもClaude3とは?さまざまな活用方法を紹介
ChatGTPがその驚くべき機能でもって世界中に衝撃をもたらして以来、AIがさまざまな場面で話題と議論の対象になっています。とりわけ生成AIに対して脅威を指摘する意見も見られますが、その間にもさまざまな企業が続々と新しいAIを開発し、世に送り出しており、ますますの進歩が進んでいる状況です。claude3はそんな活発化するAIの開発競争において、まさに最先端の機能を備えたAIなのです。
具体的にはAnthropic社によって開発されたマルチモーダル人工知能モデルと呼ばれるもので、「マルチ」と名前がつけられているように、テキストや画像などさまざまな種類のデータを処理することができる非常に優れた機能を備えています。そして「3」という数字がつけられているように、バージョン3とも呼べるもので、ひとつ前のClaude2と比較して格段に性能がアップした内容になっているのが特徴です。
では、そんなClaude3ではどんなことができるのでしょうか?
まず多くの人がAIに期待している翻訳機能。外国語をスピーディーに、スムーズに翻訳することで多言語の話者とのコミュニケーションに役立てることが可能です。
それからビジネスシーンにおいて注目されているのが、コンテンツの作成です。例えばこのAIに指示することで商品の説明・宣伝の文章を作成させることが可能です。あらかじめ商品の種類、基本的な性能などを記入したうえで「◯◯◯文字程度で説明文を考えてほしい」と指示することで、すぐに説明文を作成してくれるのです。この作成された説明文をそのまま使用してもよいですし、人間の手でさらに磨き上げたうえで使用する、といった使い方も出来るでしょう。
また画像を処理することもできますので、画像を処理させたうえでデータや資料を作成することも可能です。グラフなどのデータを元にしたうえで、分析や要約を加えた詳細なデータ・資料を作成することができるわけです。人間の手でひとつひとつのデータをチェックしてまとめていくとなると非常に時間がかかりますが、AIなら非常に短時間で行うことも可能です。
ホームページやブログに掲載する記事を作成することも可能です。それも長文の記事を作成することが可能で、企業や店舗のホームページ・ブログを更新する時間がない、よいコンテンツがなかなか思い浮かばないときなどに利用することで手軽に情報発信を行うことができるようになります。これはWebマーケティングを効率化させるうえで非常に大きなメリットとなるでしょう。
Claude3は日本語で使える?
ではこの非常に優れたAIをどうやって活用していけばいいのか?ということになるわけですが、まず日本語で使用することができるのか?と不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ありがたいことにclaude3は日本語にも対応しており、とくに何もすることなく日本語を入力するだけでAIが日本語で反応してくれます。実際に導入した際には、試しに日本語で何か聞いてみるとよいでしょう。
ただし、claude3のトップページは英語表示となっており、これを日本語化することはできません。これがちょっとネックになる方もいらっしゃるかもしれません。日本語入力自体は可能なので、それほど気にする必要はないかもしれませんが、使用しているブラウザの翻訳機能を使用することでこのトップページの表示を日本語にすることも可能です。Claude3を使う時に使用しているブラウザの翻訳機能を利用してみましょう。
claude3の使い方
このclaude3を使うためにはまずこのAIを導入する必要があるわけですが、無料で利用できるバージョンと有料のバージョンがあります。claude3には「Opus」「Haiku」「Sonnet」のバージョンがあり、「Soneet」はネット上から無料で利用することが可能です。試しに使ってみたい、という方はこちらを試してみると良いかもしれません。
ただし、無料版は機能に制限があり、先述したような優れたAIの機能をフルに活用したい場合には有料のバージョンを利用しましょう。とくにもっとも優れた機能を備えた「claude3 Opus」がおすすめです。
有料版を使用する場合にはいくつかの方法がありますが、もっと簡単な方法はまずClaudeの公式サイトにアクセスしたうえでアカウントを作成する方法です。
まず公式サイトにアクセスしたら「Try Claude(Claudeを試す)」ボタンをクリックします。するとメールアドレスかGoogleアカウントでアカウントを作成する画面になりますから、どちらかお好きな方で作成しましょう。
続いて電話番号を登録、国を選択する欄が表示されますから、日本を選択したうえで電話番号を入力します。その際に注意したいのは、SMSによる認証が行われるのでSMSを受け取ることができる電話番号を入力することです。この電話番号認証の後に氏名を入力する場面が出てきますから、自分の名前を入力すれば手続きは完了。Claude3に接続して使用することができるようになります。
活用方法に関してはとくに難しい面はないでしょう。AIに何か質問があったり、やってもらいたいことがあった場合にはその内容を画面に入力していきます。文章だけでなく画像でも質問・指示ができます。そして先述したようなコンテンツの作成に活用したい場合には、できるだけ詳細な条件を記述したうえで指示することがポイントです。簡単な事例を例にしてご紹介してみましょう。
例えば「SEOに強いタイトルを付けてほしい」「記事内ではキーワードをそのまま使うだけでなく、言い換えも使う」「できるだけ自然な文章を心がける」など、こうした指示内容を加えることでAIがその内容に即したコンテンツを作成してくれるのです。
また、コンテンツ内に画像を用意したい場合には、そのコンテンツの内容を記述したうえで「これに合った画像を作成してほしい」と指示することで画像を生成してもらうことができます。Webコンテンツではとくに直感的・視覚的な理解を促すことが重要になりますから、この画像生成機能をいかにうまく活用できるかもポイントとなりそうです。
ただAIの活用はシチュエーションによって変わってきますから、こうした事例をそのまま真似するだけでなく、参考にしながらも実際に使いながら人間の方がコツを掴んでいく必要があるでしょう。どのような質問・指示をすればAIが希望に合ったコンテンツを作ってくれるか、試行錯誤していくことでどんどん精度が高く、内容に優れたコンテンツが出来上がるようになるでしょう。
まとめ
このようにClaude3は、その非常に多彩な機能でさまざまなシチュエーションで役立ってくれる優れたAIです。とくに分析力に優れているとの評価を得ており、Webマーケティングや資料の作成などに活用することでその威力を発揮してくれそうです。有料プランは月額で20米ドル。日本円にして3000円程度。業務の効率化などのメリットを考えれば十分に検討してみる価値がありそうです。まずは有料プランと無料プランの違いなども確認したうえで、このAIをどうやって活用していこうか、計画を練ってみるとよいかもしれません。