生成AIの技術が飛躍的な進化を遂げ、テキストだけでなく画像・デザインの領域でも活用される時代となりました。これまで、企業の公式サイトやSNSアカウント、商品パッケージなどに使用するロゴは、専門家に外注するケースが一般的でした。しかし、生成AIを活用すれば、低コストでクオリティの高いロゴを、誰でも簡単に作成できるのです。
ロゴが気軽に作成可能なツールはたくさんありますが、「どのサイトを選べばいいか分からない」という方もいるでしょう。本記事では、幅広いユーザーにおすすめできるロゴ生成サービスを3つ厳選しましたので、ぜひチェックしてみてください。
ロゴ生成サービスその①:Hatchful
「Hatchful」は、専門知識不要で簡単にECサイト構築や運営ができるプラットフォームを提供するShopify社が展開するサービスです。デザイン経験が無い方でも、僅かな時間でプロフェッショナルなロゴを作成可能な生成AIツールとなります。最大の特徴は、アカウント登録を済ませれば、誰でも無料で利用できる点です。
多くのサービスは、無料版と有料版でオプション内容などが異なり、利用回数が制限される場合も少なくありません。Hatchfulはバラエティー豊かなテンプレートを揃えています。何度も作り直し可能なのも嬉しいポイントです。業界別にデザインされたテンプレートが用意されているように、主にビジネス向け用途で活躍します。商用利用も可能なため、コストを抑えたい起業家や、SNSアカウントの運営者などにおすすめです。
Hatchfulの使い方は以下のとおりです。
①トップページの「ロゴを作成する」をクリック
②ビジネス業界を選択して「次へ」をクリック
③好みのスタイル(クラシック/保守的など)を選んで「次へ」をクリック
④企業名を入力し、使用用途を選択
⑤AIが複数作成したロゴの中から1つ選択し、フォントや色をカスタマイズ
⑥アカウント登録すると、ロゴのダウンロードが可能
ロゴ生成サービスその②:Canva AI
Canvaは、オーストラリアのシドニーで設立されたグラフィックデザインツールを展開する企業です。同社のサービス「Canva AI」は、画像デザインの編集に優れていますが、ロゴ作成用途でも大いに活用できます。テンプレートやアレンジ素材の種類は合計25万点以上。直感的に自分が思い描くロゴを制作することが可能です。
一部有料プラン限定の素材や機能もありますが、無料版でも十分満足できるでしょう。無料ユーザーは1日25回までの回数制限が設けられています。完全版は月額制で一ヶ月あた14.99ドルです。30日間のトライアル期間も用意されています。
JPG、PNG、PDF、SVGという多様な形式でロゴをダウンロードでき、縦長・横長・正方形と画像の形状も自由に選べます。商用利用が認められているものの、AI生成であることを明記する義務が生じます。Canva AIの使い方は下記のとおりです。
①ロゴのテーマになる言葉を(できれば複数)入力
②表示されたパターンから好みのデザインを選ぶ。気に入らなければ生成し直す
③多種多様なテンプレートや素材・フィルターを使って加工
④企業名やキャッチコピーなどをテキストで追加
⑤完成したロゴをダウンロード
初心者からプロまで、あらゆるユーザーのニーズを満たす機能が備わっている、代表的なロゴ生成AIです。
ロゴ生成サービスその③:WIXロゴメーカー
WIXは、イスラエルで設立された企業です。誰もが理想のホームページを作成できることを目指し、オンラインで簡単にホームページ制作が可能なツールを提供しています。日本語に対応しているツールの一つで、提示されるいくつかの質問に回答するだけで、AIが自動的に複数のロゴを提案してくれます。WIXロゴメーカーの使い方はとてもシンプルです。
①アカウント登録またはログイン
②企業名や業種を入力
③質問に回答しながらロゴのイメージを設定する
④AIが提案したロゴから好みのものを選択
⑤フォントや色、レイアウトを調整
元々、ホームページ制作を基盤にしたサービスですので、制作したロゴのニュアンスを反映したウェブサイトやSNSアカウントのデザインもあわせて可能です。ただし、ロゴを商用利用する場合、有料版に加入しなければなりません。ロゴ制作メインのプランだと選択肢は下記の3つです。
●ベーシックプラン:PNG形式のロゴファイルダウンロード可能。
●アドバンスプラン:サイズ変更可能なSVG形式のロゴファイルがダウンロード可能。
●ブランドプラスプラン(一部のユーザーのみに提供)
業務として使用するなら、いずれかの有料プランに登録しておくべきでしょう。
まとめ
今回は、「Hatchful」「Canva AI」「WIXロゴメーカー」という3つのサービスを紹介しました。その他、「Brandmark」「LogoMaker」「DESIGNEVO」「Playground AI」など、ユーザーから支持を得ているツールはまだまだ多数あります。選び方として、有料プランに登録するなら予算、あるいは無料版にこだわるか、操作のしやすさを重視するか、個々で優先すべき項目は異なるかと思います。いずれにせよ、外注するより断然コストを抑えられるので、デザインが苦手な方もぜひ使ってみてください。